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新型コロナ雑感、赤ちゃんの爪周囲炎とは
新型コロナ感染症第7波がやっと落ち着き、小児科外来は平静を取り戻しつつあります。
2020年のダイアモンド・プリンセス号を皮切りに日本を一気に恐怖に陥れた新型コロナ感染が拡大しつつある時、子ども達の感染症は激減していました。
非常事態宣言が発せられ保育園、幼稚園や学校はお休み、ヒトとヒトとのかかわりが減り感染症に罹る機会がなく、小さい子ども達は本来かかるべき感染症の免疫を持たずに今まで来てしまいました。
(昨年唯一RSのみ流行がみられました。)
感染症に罹らないということは良いことではありますが、反面免疫ができておらず感染が流行した時には一気に爆発する恐れがあります。今年の夏はまさにこの状況でした。
この第7波では、小児科外来は新型コロナウイルスだけでなくRSウイルスとヒトメタニューモウイルスと手足口病が同時に大流行して大変なことになってしまいました。
毎月のようにこれらの感染症に罹り熱を出していた子ども達も多くいました。
小児科外来はパンク状態で、ご迷惑をおかけしたことも多々あり本当に申し訳なかったと思っています。
子ども達がつらい思いをしたのはもちろんですが、保護者の方もさぞかし心配されたことでしょう。
今、新型コロナ感染症は減りましたが季節は移りインフルエンザの流行が懸念される時期になってきました。
この2年間インフルエンザの流行は全くというほどありませんでした。
子ども達は、インフルエンザの感染を受けることがなく免疫を獲得する機会がないまま2年間過ごしてきています。
今年は・・・まだわかりませんが、この夏の諸々の感染症の流行と南半球でのインフルエンザ流行を考えると、大流行となっても不思議ではありません。
せめてインフルワクチンだけでもしっかりやっておきたいところです。
話が変わって・・・
赤ちゃんの爪の周囲炎で受診する方がいらっしゃいます。
赤ちゃんの爪は小さくて切るのが難しいですね。
間違って指を切ってしまったりしそうで、はさみを使うのも躊躇してしまうかもしれません。
最近では赤ちゃん専用の電動やすりがあるそうです。
私は使ったことがないのでよくわかりませんが、指を切ってしまう心配はなさそうです。
でも、どんなお手入れ方法でも頑張って切りすぎると爪の端が赤くなって腫れたり、ひどくなって膿を持ってしまうことがあります。
これを爪の周囲炎といいます。爪囲炎(そういえん)ともいいます。
膿を持って腫れてしまった場合は、針で刺して膿を出すことがあります。
そこまでいかなくても、抗生物質の塗り薬を使ったり、腫れがひどい場合は抗生剤の内服も考慮します。
心配な時は小児科外来にいらしてください。
小さい赤ちゃんの場合は、別な診察室で隔離してお待ちいただけるような配慮をいたします。
私は屋上に、小さいながらも庭を持っていて園芸を楽しんでいます。
今年は忙しくて屋上の手入れができず、取り寄せた種も蒔くことなく夏を迎えてしまいました。
気付いたらいつの間にかこぼれ種で秋桜が育ち始め、今、秋桜畑になっています。
ベランダに置いたレモンの鉢についたアゲハ蝶の幼虫を鳥から守ろうと屋上のネットの中に鉢を移したら、やがて幼虫の姿が見当たらなくなり、ある日突然こんなに美しい姿を見せてくれました。
羽はピカピカで多分羽化してそんなに経ってないのだと思います。
たくさん写真を撮って、ネットの外に放ちました。