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自費であっても受けて欲しいワクチン ロタ・おたふく・百日咳・インフル

新型コロナウイルス感染防止のために、学校、幼稚園、保育園がお休みになっています。
3密を回避していると新型コロナウイルスだけでなく、感染症全般にかかりにくくなります。
体調の良い今のうちに、是非必要なワクチンを受けておきましょう。
というわけで、今回はワクチンの話です。

ワクチンには定期接種といって無料(公費)で受けられるものと、任意接種といって自費で受けるものがあります。
任意接種であっても是非受けて欲しい、ロタとおたふくかぜと三種混合とインフルエンザの各ワクチンについてまとめてみました。

その1 ロタウイルスワクチン
ロタウイルスは、赤ちゃんがかかると嘔吐と下痢を繰り返し胃腸炎をきたします。
重い脱水症になって入院になることもあります。
感染力が強く、ママパパ兄弟などご家族にもうつるし、保育園でも流行します。
飲むタイプのワクチンで、2回飲むロタリックス、3回飲むロタテックの2種類があります。
ロタワクチンは、開始時期と終了時期が決まっていて、日にちによっては後から受けられないことがあるので注意が必要です。
生後2か月時にヒブ、肺炎球菌、B型肝炎ワクチンと同時にスタートしましょう。
*2020年10月から定期接種になります。対象は2020年8月以降に生まれた方です。

その2 おたふくかぜワクチン
おたふくかぜは、耳下腺炎を起こし耳の下が腫れておたふくの顔のようになってしまう病気です。
それだけではなく、髄膜炎や難聴を引き起こすことがあります。この難聴は治療しても治りません。
ワクチンは2回受けましょう。
1回目は、1歳になった時に麻疹風疹ワクチンと一緒に受けます。
2回目は、年長さんになった時に2回目の麻疹風疹ワクチンと同時に受けるのがおすすめです。
1回目の時は荒川区にお住まいの方は3,500円の助成を受けられます。
ワクチンは1回だけより何年か経って2回目を受けた方が、効果が長く続きます。
2回目は自費ですが、小学生になってからでも受けられます。

その3 三種混合ワクチン(DPT)で百日咳を防ごう
百日咳のワクチンには四種混合と三種混合(DPT)があります。
赤ちゃんの時に受ける四種混合ワクチンは、百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオの四つの病気に効果のあるワクチンです。
生後3か月から4週ごとに3回接種し、1年後の1歳半ごろに追加接種として4回目を受けます。
このワクチンの効果が切れて、小学生高学年から大人で百日咳にかかる方が増えています。
大人や小学生では、ひどい咳が長く続きますが熱がないことが多く、病院を受診しないこともあります。
兄弟で一番下の赤ちゃんが、小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんから百日咳をうつされてしまうことがしばしばあるのです。
生後3か月未満の乳児が百日咳にかかると、無呼吸になったり命にかかわることがあります。
赤ちゃんが百日咳と診断されて初めて、兄姉の咳の原因が判明した・・・ということもあります。

そうならないためには、四種混合ワクチンを4回受けている方は、年長さんになって三種混合ワクチン
(DPT:ジフテリア・百日咳・破傷風)を受けましょう。
DPTは大人も受けることができます。最近では、これからママやパパになる方の接種も勧められています。

四種混合ワクチンの後は、11歳になって二種混合ワクチン(DT)としてジフテリアと破傷風の追加接種があります。
この時、自費になってしまいますが本当はDPTを受けて欲しいところです。

その4 インフルエンザワクチン
毎年10月半ば頃から始まるインフルエンザワクチン。生後6か月から接種することができます。
生後6か月から12歳までは2回受けます。
今年の冬は新型コロナウイルスの再流行の恐れもあります。インフルエンザとの鑑別は難しいです。
新型コロナウイルスの治療やワクチンが確立していない今、インフルエンザなどのワクチンは接種してしっかり予防しておきたいものです。
ただし、強い卵アレルギーのある方は事前に相談してください。受けられないこともあります。

上記のワクチン以外にもうっかりしやすい定期のワクチンとして、1歳半での四種混合追加と水痘2回目、
日本脳炎の1期の接種(特に追加接種)や9歳での2期、年長さんでの麻疹風疹などがあります。
母子手帳を見直してみて、わからないことなどありましたらお気軽に電話ください。

今年も大好きな花ロベリアが満開になりました。
母の日の頃に美しく咲くので、毎年私の母に植木鉢を届けています。
そういえば一人暮らし満喫中の大学生の息子から、母の日だったな昨日、おめでとう とラインが来ました。
おめでとうって何?ありがとうでしょ! と突っ込んでおきました。 ^^) 

 

 

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