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スギ花粉症の舌下免疫療法を始めました

長かった梅雨が明けたとたん、厳しい暑さとなりました。
新型コロナの感染拡大の影響で、今年の夏はいつもと違うものになってしまいました。
遠くにお出かけもままならず、2週間程度の短い夏休み。
保護者の方も、どうやって楽しい夏を過ごさせてあげられるか、毎日頭を悩ませていることと思います。
子ども達には、コロナに負けず、熱中症を予防しつつ元気に遊んで欲しいと願っています。

8月からスギ花粉症の舌下免疫療法を始めました。
今回はこの治療について説明したいと思います。

スギ花粉症とは?
アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因となるアレルゲンにより、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を呈する疾患です。
スギ花粉症は、スギ花粉を原因としたアレルギー性鼻炎で、鼻症状だけでなく、目のかゆみ・充血・流涙などの目の症状や皮膚のかゆみなどを伴うことがあります。

舌下免疫療法とは?
免疫療法とは、アレルギーの原因であるアレルゲン(この場合スギ)を少量から徐々に量を増やし、継続して投与することで体をアレルゲンに慣らし、時間をかけて症状を和らげ体質改善を目指していく治療法です。
舌下免疫療法では、毎日舌の下に少量のアレルゲン(スギのエキス)の錠剤を1分間置いてから服用するということを長期に続けて、体を慣らしていきます。
この治療は、自宅で手軽にでき、痛みがなく、副作用が少ないという利点があります。
国内では、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎の治療があります。

何歳からできるの?できない場合もある?
治療について理解できれば、5歳くらいからできます。
当院では小学生以上で保護者の管理の下で行います。
コントロールができていない喘息のある方、妊婦の方、高血圧・心疾患などの持病のある方、免疫が落ちている可能性のある方は治療できません。

治療はいつまで?通院は?
毎日の服用を、最低でも3年以上継続することが推奨されます。
スギ花粉症の診断と初回投与はクリニックで行います。
以降の通院は最初は2週間に1回、その後は月1回で処方を継続します。

効果は?
症状を軽くしたり、花粉症の時期に内服薬の量を減らすことが期待できます。
早い方では、翌春の症状が少し楽になります。
一般的には3年以上続けることで、80%の方に著効から改善ありといった効果がみられています。
20%の方は、効果がなかったとされ、残念ながら全員に効果があるわけではありません。

副作用は?
軽度の副反応として
・口の中の浮腫、かゆみ、不快感
・のどの刺激感、不快感
・耳のかゆみ
などがあります。
アナフィラキシーのような強い全身のアレルギー反応をきたすことがあるとされていますが、きわめて稀です。

治療開始時期は?
スギ花粉の飛散時期が終わった6月から11月くらいまでに開始します。

薬は飲んでいいの?
舌下免疫療法を行っていても、花粉症の症状が出たら薬を使ってください。
ステロイドの内服薬は避ける必要がありますが、ステロイドの点鼻や点眼は使えます。

費用は?
保険がきく治療です。
医療証をお持ちの中学生までのお子様は、費用はかかりません。
高校生以上の方は、診察料や処方箋代、院外の薬局での薬代などで3割負担の場合月に2,500円くらいかかります。

ご希望の方は
舌下免疫療法についてご理解いただき治療をご希望の方は、クリニックまでお電話(03-3810-7800)ください。
まずは問診と診察でスギ花粉症の診断をします。
検査を受けたことのない方は、血液検査を行います。(以前の検査結果をお持ちの方は持参してください。)
根気がいる治療ですので、ご家族で一緒に治療を始めるのが継続のコツかもしれません。

今年は本当に長い梅雨でした。大変な被害にあった地域も多く、胸が痛みます。
植物の育ちも長い雨だと芳しくなく、期待通りにならない苗もたくさんありました。
そんな中でインパチェンスは美しく咲いてくれました。
暑い中の水やりは、まさに修行ですが、花に癒されています。
 

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