診療について
小児用肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン、定期接種)
小児の肺炎球菌感染症とは
小さな子どもがかかると重大で命にかかわる病気です。肺炎球菌は、ヒブ(インフルエンザ菌b型)とならんで、子どもの細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎、中耳炎などの原因菌です。
小児用肺炎球菌ワクチンで予防します。
接種時期と回数
通常、生後2か月以上7か月未満で接種を開始し、4週間以上の間隔で3回(ただし、3回目の接種は12か月未満で)接種します。
さらに、3回目の接種から60日間以上の間隔をおいて、生後12か月~15か月の間にもう1回接種します。これを追加免疫といいます。
生後2か月以上7か月未満で接種を開始できなかった場合
〔接種開始が生後7か月以上12か月未満〕
4週間以上の間隔で2回接種します。
さらに、2回目の接種から60日間以上の間隔をおいて生後12か月以降にもう1回接種します。(追加免疫)
〔接種開始が生後12か月以上24か月未満〕
60日間以上の間隔で2回接種します。
〔接種開始が生後24か月以上6歳未満〕
1回接種します。
副反応
注射部位が腫れたり、赤くなったり、しこりができることがありますが、数日で治ります。
発熱がみられることがありますが、1~2日で治ります。(接種した夜や翌日に、特に注意してください。)
*2013年11月から、従来の7価ワクチン(PCV7:7種類の肺炎球菌に効くタイプ)から13価ワクチン(PCV13:13種類の肺炎球菌に効くタイプ)に切り替わりました。
すでに接種が完了している場合、さらに13価ワクチンを1回接種することで予防効果を得られます。ただし任意接種となるため自己負担になります。